【レポート】FIL2019開催しました①
こんにちは。
ラーニングバリューFil事務局の田代です。
2019年2月22日(金)
第4回Field of invaluable learning 2019(Fil2019)@東京都市大学二子玉川夢キャンパスを開催いたしました。
人や組織が学びあい、成長していくプロセスを通して共に学びの価値を探求できる場として、Filを開催しています。そんなFilも今年で4回目となりました。
Fil2019に発表団体として参加してくれたのは、以下6団体のみなさまです。
大東文化大学「Daito Education PLUS」、千葉商科大学「地域プロデューサー養成プロジェクトin福井県美浜町」、常磐大学「TSS(Tokiwa Student Staff)支援チーム」、東京都市大学「夢キャンコミュニケーター」、千葉商科大学「弘前ウエディング」、中部大学「コモンズサポーター」(発表順)。
発表①大東文化大学 Daito Education PLUS
トップバッターは初出場 Daito Education PLUSのみなさま。
初出場&トップバッターながら、元気いっぱいにはじめてくれました!
大東文化を元気にする~社会で活躍する大東人の育成~というミッションのもと結成された、活動を始めて約1年の団体です。
これまでの大東文化大学のカリキュラムは「教育」だけで終わっていたところを、社会で必要になる「社会人基礎力」、「人間力」、「リーダーシップ」、「課題問題解決能力」などをPLUSで身につけ、社会で飛躍する大東人を目指すことを目的としています。
しかし、Daito Education PLUSは「しくじり」を抱えていたのでした・・・。
主なしくじりとしては、「学内の認知度が低い」こと。
Daito Education PLUSがさいたまスーパーアリーナで入学式を企画運営し、入学式に参加した教職員や学生からは好評を博したものの、学内では、さいたまスーパーアリーナで入学式を行なったことや、学生が司会を行なったことなどは知られていなかったのです。
また、フレンドシップウォークやビブリオバトルなど様々な企画を行なったものの、どの団体が企画を行なったのか知られていない状態だったようです。
多くの方に団体の存在を知ってもらうため、自分たちで発信する――ただの「しくじり」で終わらせないために、主体的に発信していこうとするその姿勢が素晴らしかったです。
発表②千葉商科大学 地域プロデューサー養成プロジェクトin福井県美浜町
続いては、こちらも初参加・地域プロデューサー養成プロジェクトin福井県美浜町のみなさま。観光を軸としたまちづくりの知識とスキルを養い、地域活性化を推進する人材育成を目的としている団体です。
実際に福井県の美浜町を訪れた上で、「文化」「歴史」「産業」「自然」を観光に結び付け、新たな2つの観光プランを考えたそうです。
1つは「北陸Flowerキャンドル」。北陸で育った花を使って地域活性化を図るプランです。
北陸には「愛」にまつわる花言葉を持つ花がたくさんあるため、北陸の花とキャンドルを組み合わせ、キャンドルアートやキャンドル作りなどの新たな観光コンテンツを考えました。
2つめは「Hobunac」(Hokuriku business nature activation)。空き家を活かした地域就業を行うプランです。地方の問題でもある空き家をリノベーションして観光客の生活拠点とする。そして北陸ならではの仕事を体験・従事してもらい、そこで発生した賃金を地域通貨として地域に還元するという仕組みです。
チームを2つに分けてプランを練ったものの、チーム内では学年ごとによる経験の差が出てきてしまったようです。しかし、異なる学年同士で意見交換の場を設けたり、サブリーダーに1年生を抜擢したりと、それぞれがチームを引っ張る責任感を持てるような工夫をしました。
知識の差、経験の差があるからとあきらめず、それぞれが責任感を持って活動できるような環境づくりを行なっていくことでよりよいプロジェクトになるのだと感じました。
発表③常磐大学 TSS(Tokiwa Student Staff)支援チーム
ユーモアたっぷりで発表を行なってくれた常磐大学TSS支援チームは なんと3回目の出場となります!わくわくするTOKIWAをクリエイト!というキャッチコピーを掲げ、わくわくする学生生活を創るための活動をしています。
TSS支援チームでは、メンバーを対象とした交流会や、外部団体を巻き込んだ団体交流イベントを開催し、教職員と学生とを「つなぐ」活動を行なってきました。
また、大学生活を知ってもらうためのゲームを開発したり、フリーペーパーを作成したり、Webサイトを作成するなど、学生生活や課外活動などの情報を発信しています。
順調に活動をしているかのように見えたTSS支援チームですが、学生情報を発信するWebサイト「TOKIWA City」の制作に2年もの時間を費やしてしまったとのことでした・・・。
TSS支援チームの様々な担当の中で、活動の延期や失敗などが重なり、2017年度の活動計画が空白となってしまったのでした。しかし、そこで思考を止めずに、なぜ延期になったのか、なぜ失敗したのかなど、それぞれのメンバーがしっかりとふりかえり、自分たちのためだけではなく、後輩たちのため、未来のTSSのためになるようにと考えました。まず第一にTSS支援チームのメンバー自身がわくわくして活動を行なっていくこと。それが、どんな活動を行う上でもとても大事なことだと発表を見て改めて気づかされました。
発表④東京都市大学 夢キャンコミュニケーター
続いては夢キャンコミュニケーターのみなさま!
「私たちの【夢】をカタチに。新たな【夢】へ」を目標に活動している東京都市大学の3キャンパス(世田谷・等々力・横浜)から集まったメンバーで構成されている団体です。
夢キャンコミュニケーターでは、プロジェクトの企画運営の基礎、リーダーシップ、課題探求型思考などの、社会人には欠かせない基礎力を学生の間に高めることができます。そんな夢キャンコミュニケーターは、2018年様々な企画を行なってきました。
子どもたちを対象とした「科学体験教室」や、東京都市大学の研究室や研究会、サークル等の成果を発揮する「夢祭」など、子ども向けから地域住民も参加する規模の大きいイベントなど、様々なイベントを企画運営してきた夢キャンコミュニケーター。
しかし、親子に向けたイベント「おやこ大学」は、開催することができませんでした・・・。夢キャンコミュニケーターの目的が不透明、イベント詳細の報連相が内部で行き届かないなどの事柄が重なり、開催中止となったのです。
複数のキャンパスのメンバーから成り立っている団体のため、メンバー間の報連相を徹底することは簡単なことではないと思います――しかし、様々なイベント・企画を経験してふりかえりを行い、学びを深めてきた夢キャンコミュニケーターからは、今後もすてきなイベントを企画していきたいというおもいを感じました!
発表⑤千葉商科大学 弘前ウエディング
千葉商科大学からは2団体目の発表となります。弘前ウエディングのみなさまです!
青森県弘前市の地域の課題を、地域資源を利用して解決しながら地域活性化を目的として活動している団体です。
青森県弘前市の課題である、ハイシーズンとオフシーズンの観光客数のギャップ、知名度の低さや人口減少などの課題を解決するための地域活性化プランを弘前ウエディングは考えています。そのプランとして、「弘前ウエディング」という企画ができたのでした。
弘前の名産品でもあるりんごの花言葉が「選ばれた恋」「永久の愛」ということ、りんごを育てる上で発生する「摘花・摘果」という作業――花を見極め、選ぶという意味から、夫婦の出会いを連想。また、弘前城の400年を超える歴史、津軽家が12代続いたことから「家族繁栄」をイメージできるとして、地域資源を活かした新しいウエディングを考え出したのでした。
しかし、「新たな地域活性化プラン」を考え出すことは容易ではありません。弘前市役所の方々へのプラン発表では斬新なアイディアを求められ、より良いプランを考えながらも、先輩となった時の責任感やメンバーのケアなど、様々なチーム内外からの期待とプレッシャーを感じたそうです。そんな中でも、それらをすべて「学び」と捉えて活動を行なう――弘前ウエディングのプランが今後どうなっていくか、とても楽しみです!
発表⑥中部大学 コモンズサポーター
Fil2019ラストを飾るのは、昨年度「応援したい団体第1位」のコモンズサポーターのみなさま!「学生の学生による学生のための共有スペース」であるコモンズセンタ―の施設運営を行いながら、自己成長や社会人力・人間力を身につけることを目的としている団体です。
コモンズセンタ―では、利用者の声を取り入れ、施設をより良くするためにアンケートを実施しているそうです。以前は届いたアンケートへの回答を年1回(!)としていたところを、アンケートにこまめに回答するようにし、掲示することで、アンケート利用者が増えたそうです。利用者の声にこたえ、施設をより気持ちよく利用できるような工夫が見られます。
コモンズサポーターは、施設を運営するだけではなく、学内の企画運営も実施しています。うまくいくことばかりではなく、トラブルも多く起こりました。
1例として、「Chubu Cafe」という新入生の不安を解消しようという企画では、開催間近になっても宣伝ポスターができていない、担当が機能しないなど様々な問題があった中開催をし、なんと新入生の参加者は0人・・・。
コモンズサポーターでは企画実施後のフィードバックを重要視していて、良かった点、改善が必要な点を話し合い、次の企画では参加者の人数を増やすことができました。
たとえ満足に行なうことができた企画でも、互いのフィードバックを欠かさず行うことによって、更に良い企画を生み出していけるのだと思いました。
こうして6団体の発表が終わりました!
応援したい、共感したという団体に参加者のみなさまに投票頂きます。
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